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アウトフレームエ法と逆梁工法
「アウトフレーム逆梁工法」は、正確には「アウトフレームエ法」と「逆梁工法」を組み合わせたものです。「アウトフレームエ法」は、柱と大梁(柱と柱をつなぐ梁)を住戸の外側へずらす設計法です。
「アウトフレームエ法」によって、各部屋の中に柱型(はしらがた)や梁型(はりがた)の出っ張りがなくなり、部屋のコーナーが目いっぱい使えるようになります。
しかし、本当に大丈夫なのでしょうか。横につなぐ梁がないのが弱点これらのマンションでは、杭の長さが30m~40mに達することも珍しくありません。長い杭を打てばそれだけ工事費がかさみますし、もっと心配なのは大地震の影響です。40mといえばビル10階建ての高さに相当します。杭や柱のように縦に長い構造物は、横につなぐ梁のようなものがないと、横からの揺れに弱いというのは建築の常識です。
構造設計のハードルを、建築基準法レベルから割増にしてはじめて、耐震性がより高いといえるのです。
マンションにおける構造材の組み立て方としては、柱と梁という「線」で建物を支えるラーメン構造が一般的です。ラーメンとはドイツ語で「枠」という意味です。ラーメン構造は、耐震性を確保しながら、広い空間をつくりやすいという特徴があります。5階までの低層マンションでは、「面」で建物を支える壁式構造にすることもあります。壁式構造は比較的建築コストが安く、壁に柱や梁の出っ張りがないといった特徴があります。ただし、現行の構造基準では5階を超えると使えません。マンションの壁式構造では、構造材として鉄筋コンクリートが用いられます。これに対しラーメン構造では建物の規模によって構造材が異なります。
建築基準法では、マンションなど一定規模以上の建物の基礎は、「良好な地盤」に達していなければならないとしています。良好な地盤とは、具体的にはボーリング調査による数値(N値、数値が大きいほど固い地盤)が50以上あるものです。台地など地盤が固いところではほんの数m掘っただけで基礎をつくれるケースがありますが、湾岸エリアなど地盤が柔らかい場合は、かなり深くまで杭を打ち込まなければなりません。そのためか、こうした湾岸エリアの超高層マンションは広告で、何十本もの太く頑丈な杭を打っているから大丈夫、といった説明をしています。
1階部分に、壁のない柱だけのピロティといわれる開放的な空間があると、大地震でその柱に被害が集中する傾向もあります。建物の耐震性は、地盤から基礎、建物形状など様々な条件が重なり合って決まります。どれかひとつが良くても、建物全体として十分な耐震性が確保されるとは限りません。建物はバランスが重要だとよくいわれるのは、そういう意味もあります。
「逆梁工法」ではこれを逆にし、床スラブの上に犬梁をもってくるので、そうした問題が解消されます。